小さな宿で出来ること

 

昨日は父の25年目の命日でした。

今朝は朝から雨模様。

25年前の昨日、父が亡くなった病院を出て帰宅する時、病院を出てすぐに今朝のような雨が降っていて、まるで、「桜を見ずに沢山の心残り」を置いて亡くなっていった父の涙のような雨でした。

大、大、大好きな父の命日に会いに行けなかったので、まだ雨ですが、今日は奈良の桜井まで午後から会いに行こうかなと思っています。

今朝、Twitterを見ていて、私が尊敬する兵庫県香住でカニ民宿「かどや」をされている今井学さんの投稿が目に留まりました。

大きな箱のホテルや、旅館、大手のゲストハウスチェーンさんと比べると、ハード面では勝てないし、人力もたくさんあるので勝てません。

じゃあ、何が出来る?

となったら、きっと、オーナーさんの「心遣い、気配り」などになってくるのではないかと思いました。

もちろん、旅館の中居さんも1組のお客様に付いて気配りをしておられて、お客様に快適な滞在をご提供されていると思います。

今までに感銘を受けた心遣い

ゲストハウスなどあまり宿泊経験がない私です。

昨年、東京のとあるチェーン展開している大きなゲストハウスさんに宿泊させていただきました。価格とハード面は、申し分ありません。

ただ、ゲストである私と、スタッフさんの交流面やスタッフさんの気遣い面などを振り返ると、「特に・・・」と記憶のない宿泊でした。

その日は仕事での出張宿泊だったので、そこまでのモノコトは必要なかったので良かったのですが・・・

・暑い日に、ご近所の大阪緑家さんちょこっとお邪魔させていただいた時、亭主のヨシさんは、ご自身で漬けられた梅のシロップを炭酸で割って、シュワ~っとした梅ドリンクを出していただきました。

このような気遣いを一人一人のお客様にできるご亭主のヨシさん、「さすがだな。」って思いました。

大山バックパッカーズさんにご宿泊させていただいた時、オーナーの斎藤さんの手作りの食パンを朝食にご用意していらっしゃいました。

少し手間をかけることで、お客様に美味しいパンを朝から食べていただける心意気が素敵だなぁ~と思いました。

城崎温泉女性専用のゲストハウス若代さんに宿泊させていただいた時、温泉に行くとき用の、可愛い即席温泉バッグを作っていただきました。

これも、ちょっとした工夫で、お客様が喜んでいただけるサービスでいいなと思いました。

私は、ゲストハウスさんに泊まる経験があまりないので、全国各地の個人でやっておられるゲストハウスさんはそれぞれに工夫や、心を込めてお客様をちょこっと喜ばせていたりされているのだと思います。

私がしてきたこと・していること

私は、お客様には必ず「こうしよう!」というルーティン的なおもてなしはしていません。

ただ、ご家族連れ、グループさん、カップルさん、お1人の方でも、お越しになられるお客様の状況や形態が個々に違うので、1組、1組のお客様の状況を見て、必要でありそうなことをその場その場で判断をしています。

逆に、お客様から、ご要望や質問を受けた時、「こんなのありますよ。こんなこともできますよ。」とお客様にできる限りたくさん情報をお伝えしたり、自分の出来る範囲で提案するようにしています。

例えばですが、

早めに宿に到着されて、お荷物をお預かりしてまた外出される場合、まだお布団の用意もしていません。

そういった場合、ご到着されたご家族のお子様のご年齢や構成を見て、お布団を並べる方向や机を置く場所を変えたりしています。

朝食時もお子様には、必要であれば、子供用のお皿やフォーク・スプーンを出したり。

赤ちゃんをお連れのママさんが、ご朝食を食べる間、ちょっと抱っこしていたり。ママの私だからこそ出来ることですね!

小さなお子様がいるご家族のお客様が、宿周辺で飲食店を尋ねてきたら、お座敷のある居酒屋、オーナーさんがお子様に理解がありそうな飲食店をお勧めしたりします。

相応なご年齢のお子様がいて、県外からお越しのお客様で、勝手な想像ですが、きっと駄菓子屋さんお連れすると喜んでくれるな・・と判断して、お声をかけてお連れするとか。(朝食後、駄菓子屋のおばちゃんに電話をしてわざわざ店を開けてもらっていたりします!おばちゃん、ありがとう!!!)

きっと、まだまだ、まだまだ、まだまだ、工夫すると出来ることや、気遣い一つで喜んで頂けることが沢山あるんじゃないかと考えています。

そうそう、

私は、学生の時はCA志望でした。夢かなわず、ホテルマンになり、その後も、オリジナルウエディングのプランナーを志したことも、10年間勤めた貿易事務でも、海外の取引先方々を迎えるときも、仕事時間外を超えたもてなしをしていました!

そうなんです!!!

いつも、常に、「誰かに喜んでもらえるのが、すこぶる嬉しいんです!!!」

どんなお仕事する時も、それが根底にあって、自分が一番楽しくなっているんです♬

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